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春の新生活に異変 大学生を取り巻く住宅事情に変化 その訳は…【岡山・岡山市】

2021.03.19

春の新生活に異変 大学生を取り巻く住宅事情に変化 その訳は…【岡山・岡山市】

春の新生活に向け、引っ越しシーズンが本番を迎えていますが、コロナ禍の2021年は、大学生を取り巻く住宅事情にある異変が起きています。

岡山市の不動産会社を取材しました。

(部屋案内)
「こちらが岡山大学近くのワンルームマンション。エアコンも照明器具も新品をつけている。まだ募集中ですね」

岡山市北区の岡山大学に歩いて通える好立地のこちらのマンション。

しかし、現在、4つある部屋の全てが空室で、サービスでつけられた新品の家具は袋で覆われたままです。

引っ越しシーズンの今は最も引き合いが多いはずですが…、異例の事態に不動産会社も頭を悩ませています。

(西日本土地開発 瀬尾善昭主任)
「非常に空き物件の数が例年に比べて多い。なんとか成約させたい」

こうした異変の理由は、コロナ禍で続く大学の授業形態にあります。

(岡山大学の学生は…)
「ほぼオンラインでした。学校に来る必要ない。わざわざ一人暮らしをする必要ないのかなと」「この近くで家を借りるのをやめて、おじいちゃんの家で暮らしている友達もいるし、香川の友達は通うことにして、家を引き払ったという人もいる」

大学でのオンライン授業が続くことから、県外から大学の近くへ引っ越すべきか悩む学生が増えているといいます。

大学生向けの物件が、約9割を占めるこの不動産会社では、インターネット上で見られる写真を増やし、悩む学生の引っ越しをサポートするようにしています。

(西日本土地開発 瀬尾善昭主任)
「なるべく学生さんが来なくても現地の情報が分かるように対応していきたい」

大学受験に合格し、喜びいっぱいの新入生を迎えるはずだった部屋。

コロナ禍が住宅事情にも暗い影を落とす2021年の春です。