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離島の中学校でたった1人の卒業式 全校生徒は2人だけ…【岡山・笠岡市】

2021.03.12

離島の中学校でたった1人の卒業式 全校生徒は2人だけ…【岡山・笠岡市】

笠岡市の離島の中学校では、たった1人の卒業式が行われました。

笠岡諸島の1つ、白石島にある白石中学校に通う天野公平君。

3年生は天野君だけで、12日たった1人の卒業式を迎えました。

漁業や石の産地として栄えてきた白石島、ピーク時の昭和40年代には140人を超える生徒が中学校に通っていましたが、過疎化が進み、2020年度は全校生徒が2人だけとなりました。

卒業式では、小橋重一校長から卒業証書が手渡されたあと、3年間の中学校生活を振り返りながら天野君が答辞を読み上げました。

(答辞)
「白石中学校で学んだことを誇りに思い、白石島を大切に思いながら、白石中学校のさらなる発展を祈っています」

最後は参加者全員で練習してきた歌を合唱しました。

(合唱)

(たった1人の卒業生 天野公平君)
「感謝と寂しい気持ちがある…。来年休校なので、また、子供たちが来てくれたらうれしい」

式のあと、中学校の先輩たちが訪れ、天野君の門出を祝福していました。

(白石中学校 小橋重一校長)
「感無量。進学先で自分を出してほしい」

島の人たちに見守られ中学校を卒業した天野君、4月から国際航路の船長を目指し、県外の学校に進学するということです。