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香川県は観光支援事業が目玉 新年度当初予算案 ウィズコロナ時代の新しい挑戦【香川】

2021.02.25

香川県は観光支援事業が目玉 新年度当初予算案 ウィズコロナ時代の新しい挑戦【香川】

シリーズでお伝えしている岡山・香川の新年度当初予算案。最終日の25日は、一般会計では過去15年で最大となる4761億円を編成した香川県です。

ウィズコロナ時代を見据え、新しい挑戦に重点が置かれています。

(香川県 浜田恵造知事)
「安全安心を築く、新しい流れをつくる。誰もが輝く香川を目指す」

新年度当初予算案について力強く説明する香川県の浜田知事。

新型コロナウイルス対策強化のため、一般会計の総額は2020年度より41億円多い4761億円、過去15年で最大規模となりました。

(前川裕喜記者)
「ワクチンの接種が始まり、希望の光が見える中、予算案はコロナと共に生きるウィズコロナ時代の経済の活性化をポイントとしています」

瀬戸内海を臨む絶好のロケーション。

1月8日、三豊市詫間町の荘内半島にオープンしたゲストハウス、「URASHIMAVILLAGE」です。

崖に造成された土地に県産の木材や石材を使った3つの宿泊棟が建てられています。

県内の宿泊施設は、感染の第3波により、予約が2019年の20%ほどに落ち込んでいますが、この施設は立地の良さもあって、稼働率は45%と上々の滑り出しです。

(施設を運営する瀬戸内ビレッジ 藤田薫さん)
「新型コロナが始まって1年過ぎたが、みんな何か求めているものがある。関係人口、交流人口を増やしたいということから始めたが、手応えを感じている」

(前川裕喜記者)
「きれいな景色ですね。自然に囲まれた場所だがWi-Fiが整備されていて、パソコンで様々な作業ができる」

コロナ禍によるテレワークの浸透で、自然豊かな田舎に泊まってパソコン1つでのんびりと仕事をする「ワーケーション」という働き方が注目されています。

この施設もワーケーションの利用を柱にしています。

(施設を運営する瀬戸内ビレッジ 藤田薫さん)
「テレワークで仕事をする場所が変わってきていて、そういう時に施設を使ってもらい、良い形で(利用者の)ビジネスが進んでくれれば」

県はこうしたワーケーションなど、ウィズコロナ時代の新しい観光スタイルに注目し、予算案には事業の支援に780万円を計上しました。

(香川県観光振興課 西尾徹課長)
「ワーケーションで、旅行先でテレワークし、新たな観光需要を創出できれば、コロナ禍で観光関連産業への影響を緩和できると考えている」このほか、芸術分野の再生事業など、新型コロナの影響を受けた地域経済活性化事業の総額は、2億5400万円となっています。

(前川裕喜記者)
「一方、借金にあたる県債の残高の見込みは、過去最高の8658億円となりました。コロナ禍と厳しい財政、この2つの問題を前に、活力を取り戻すチャンスをつかめるのか。難しい舵取りが求められます」