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刀剣の魅力に迫る…知られざる国重派の「備中刀」名品を展示 【岡山・高梁市】

2021.02.25

刀剣の魅力に迫る…知られざる国重派の「備中刀」名品を展示 【岡山・高梁市】

かつて刀剣の制作が盛んだった岡山県備中地域の歴史を知ってもらおうと、高梁市の美術館で備中刀などの展示が行われています。

ずらりと並ぶ刀身の数々。

ほとんどが真庭や高梁、倉敷など備中地域で作られた備中刀と呼ばれる刀です。

岡山といえば、備前刀が有名ですが、備中地域でも国重派と呼ばれる刀鍛冶たちが、室町時代から江戸時代にかけて活躍し、刀づくりが盛んでした。

こうした備中刀の歴史を知ってもらおうと、高梁市歴史美術館では、所蔵する刀身など26点を展示しています。

備中松山城にご神体として奉納されていた宝剣と外装がされた鞘や柄などの拵(こしらえ)は、県の重要文化財に指定されています。

また、最後の備中松山藩主、板倉勝静が持っていた陣刀と拵(こしらえ)のほか、剣術の形を描いた巻物なども展示され、歴史ファンでなくとも楽しむことができます。

(高梁市歴史美術館 三宅裕子学芸員)
「刀というと備前が全国的にも中心だが、それ以外の地域でもいい刀が作られていたことも改めて感じてもらえれば」

この企画展は、3月15日まで高梁市歴史美術館で開催されています。