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2020.12.28

94歳の看板俳優熱演…災害時の避難計画作成を訴える動画撮影【岡山・倉敷市】

94歳の看板俳優が熱演しました。西日本豪雨の被災地倉敷市で12月28日、介護や支援が必要な人たちが災害時に避難できるよう避難計画の作成を訴える動画撮影が行われました。

(芝居)
「きょう(28日)皆さんどうしてこうして集まってくださっているの。」
「さっき話しただろ」
「岡谷さん、もしまたあの時みたいに大雨が降ったらどうしましょうか」
「ご近所の皆さんにお世話になりたくないから2階に逃げるよ、父さん、自衛隊の救命ボートに救助されたの覚えてる?覚えてる」

動画撮影のワンシーン、家族や地域の人が集まり水害の時、どのようにして94歳の男性を避難させるかを話し合います。

出演するのは老いや認知症などがテーマの演劇をする劇団「OiBokkeShi」劇団の看板俳優が、「おかじい」こと岡田忠雄さん94歳です。

2018年の西日本豪雨で命を落とした人の多くが、高齢者や障害者など支援が必要な人でした。豪雨の教訓をもとに、河川事務所は地域で支援が必要な人の避難計画を立てるよう呼びかけていて、そのPR用の動画を作ってほしいと劇団に依頼しました。

生の舞台の経験は豊富なおかじいも、動画の撮影にちょっと戸惑い気味。
しかし、94歳の熱演が避難計画づくりの大切さをリアルに訴えます。

(岡田忠雄さん)
「とにかく真剣にやりたい命がけですよそれですよ」

(高梁川・小田川緊急治水対策河川事務所 桝谷有吾所長)     
「リアリティを思うとオイボッケシさんやおかじいにお願いするのがいいと思った」
「災害はあってはならないが万が一あった時に地域皆で助け合いながら避難が出来ればいいなとそういう街を作る役割をになりたい」

この動画は1月中に完成し、河川事務所がHPなどで公開する他、倉敷市真備町などでDVDを配布する予定です。