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事件や事故現場で鑑識活動を行う警察官が科学捜査力を披露【香川・高松市】

2020.09.09

事件や事故現場で鑑識活動を行う警察官が科学捜査力を披露【香川・高松市】

事件や事故の現場で鑑識活動を行う警察官が、独自に考えた技術などを発表する会が9月8日、高松市で開かれました。

(報告)
「注意していただきたいのが刷毛が指紋にあたらないように液を垂らすようにして取っていくことがコツ」

発表会は、科学捜査力の向上を目的に1956年から毎年開かれています。2020年は、鑑識活動を行う警察官27人が参加し、指紋だけでなく汗などの体液も見つけることができる特殊なライトの開発など33のテーマが発表されました。

このうち、県警本部鑑識課の橋本堅吾警部補が考案した掃除機に付けられる専用のフィルターは、ペットボトルを加工して作られています。

ひき逃げ事件の現場では車の小さな破片を掃除機で回収しますが、中で他の現場の証拠と混在する恐れがあります。このフィルターを使うと掃除機本体に入る前にすべての証拠がフィルター内にとどまるため混在を防ぐことができます。

(香川県警本部鑑識課 橋本堅吾警部補)
「吸引力や容器の強度の問題がある。もう少し改良の余地がある。」

優秀な技術は、警察庁に推薦され、認められれば実用化されるということです。

過去に香川県警が考案した静電気を利用して足跡を採取する装置は現在も全国で活用されているということです。