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南海トラフ巨大地震想定…津波に備えJR利用客の避難誘導訓練【香川・高松市】

2020.09.02

南海トラフ巨大地震想定…津波に備えJR利用客の避難誘導訓練【香川・高松市】

瀬戸の都とも言われ、まちの中心部が瀬戸内海に隣接する高松市は、南海トラフの巨大地震の際、津波に襲われるリスクがあります。JR高松駅では9月2日、津波に備え利用客の避難誘導訓練が行われました。

(JR四国の社員)
「ただ今、巨大地震が発生しています。天井からの落下物に注意してください」

高松市の想定では、南海トラフ巨大地震で市内では震度6強の揺れに襲われ、約2時間後に約3メートルの津波がするとされています。JR四国の社員が高松駅の利用客にふんした社員に身の安全を確保するよう呼びかけ次に避難誘導に移ります。

(報告 前川裕喜記者)
「なぜ津波に備えた訓練が必要なのか。高松市の屋島山上から見るとすぐ分かる。高松駅を含む市中心部は瀬戸内海に隣接している」

高松駅から高松港までの距離は約300メートルです。かつて四国の玄関口として本州への連絡船が発着していた高松港との移動のしやすさから港の近くに整備された歴史があります。

現在の駅も海抜1.5メートルに位置し、津波のリスクにさらされています。

駅から誘導するのは津波避難ビルに指定されている約180メートル先のJRホテルクレメント高松です。訓練に参加した社員は新型コロナウイルスの感染防止対策で一定の間隔を空けるよう呼びかけながらホテルに誘導していました。

(JR高松駅 八木成幸駅長)
「時間的余裕を考え一定の距離を保てていたと思うが今後はより良いものにして実際の場面に対応したい。客の安全を確保できるよう能力を高めたい」

高松駅では毎年、この時期に訓練を行い震災への備えを万全にしています。