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世界遺産登録を目指す…瀬戸内市国立ハンセン病療養所長島愛生園で建造物保存の調査へ【岡山・瀬戸内市】

2020.07.31

世界遺産登録を目指す…瀬戸内市国立ハンセン病療養所長島愛生園で建造物保存の調査へ【岡山・瀬戸内市】

国の誤った隔離政策による人権侵害の歴史を残すため世界遺産登録を目指す瀬戸内市の国立ハンセン病療養所、長島愛生園で建造物の保存に向けた調査が行われました。

人が渡ることができないほど崩れた橋。ヒビが入り、地盤は沈下しています。橋の保存に向けた調査が行われたのは瀬戸内市邑久町の長島愛生園です。

(橋の修理などを行うNPO  釜井大資さん)
「収容桟橋は誰が見てもこのまま放置したらいいことにならない。」

世界遺産登録を目指し保存調査を行うNPOのスタッフらが修理に必要な橋のデータや写真をとり、痛み具合などを確認しました。この橋は、入所者が船で連れられ島で最初に降り立った場所で「収容桟橋」と呼ばれていました。14歳の頃にこの橋を渡った中尾伸治さんは保存を望む一人です。

(長島愛生園入所者自治会 中尾伸治会長)
「上陸した時は何が何だか分からない。これで終わりかなと。(橋の写真)この浜辺から上がってきて長島で生涯を過ごした人たち。出発地点でもある、最後の地であったかもしれない。桟橋は残しておいてほしい」

NPOでは10月を目途に崩れる危険性が高い4つの建造物を調査して結果をまとめることにしています。