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西日本豪雨から2年。当時300人以上が孤立した病院の今を私、岸下が取材しました。毎週月曜~金曜午後6時14分から放送「OHK Live News」
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西日本豪雨から2年。当時300人以上が孤立した病院の今を私、岸下が取材しました。毎週月曜~金曜午後6時14分から放送「OHK Live News」

2年前、小田川の堤防が決壊し、病院が浸水。水の高さは3.3メートルに及び、335人が孤立しました。

おととし7月、西日本豪雨で約700メートル離れた小田川の堤防が決壊し、茶色く濁った水が病院を襲いました。取り残されたのは職員や入院患者のほか、避難してきた地域住民合わせて335人。浸水は3.3メートルに及び、1階の診療室のほか、多くの医療器械が水に浸かりました。その後、プレハブや会議室での外来診療、
入院患者の受け入れなど段階的に復旧させ、去年2月に全ての病院業務を再開しました。私が取材させていただく中で印象的だったのは「病院が復興しないと町が復興しない。被災を糧に病に寄り添い、住民の心も支えていく」という経営者の決意の言葉でした。

生まれ変わる病院の今は・・

先月、病院を訪れると、2つ発見がありました。1つ目は「食品備蓄庫の見直し」です。被災当時、入院患者だけでなく、避難してきた住民に食料を分けた経験から非常食の量を1.5倍に増やしたほか、複数の建物に非常食を備蓄するなど、リスクの分散に取り組んでいました。2つ目は「新たな手術室」です。高齢化が進む町の医療ニーズに応えるため、新たな手術室が完成していました。高齢者に多い白内障などの眼科の手術のほか、8月から新たに骨折などの整形外科の手術ができるようになるということです。「町の復興を支えるため、原状回復ではなく、より良い病院づくりのために行動されている」と強く感じました。

豪雨から2年、復興への歩みを進める中、新たな障壁「新型コロナウイルス」

まび記念病院では、体の治療だけでなく、心にも寄り添おうと、住民に憩いの場を提供してきました。例えば、去年2月には地域住民を招いて復興コンサートを開くなどしていたのですが、そういった院内イベントは現在、自粛しています。「患者さんに寄り添いたい。心も支えていきたい。しかし、新型コロナウイルスがそれを妨げている」ということです。

今、病院では新型コロナウイルスの感染疑いがある発熱などの症状がある人は、院外から電話で連絡して別の入口から病院に入ってもらい、フェイスシールドやマスクを着けるなどして、診療していると伺いました。
外来患者も3月~6月にかけて1割~1割5分減っているそうですが、徐々に上向きだということです。災害を乗り越え、今回の苦境も乗り越えて、また元の病院に戻ってほしいと願っていますし、私もこれから応援し続けたいと思います。

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