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猪熊弦一郎現代美術館 ようやく再館 暗い世の中をアートで元気に【香川・丸亀市】

2020.06.03

猪熊弦一郎現代美術館 ようやく再館 暗い世の中をアートで元気に【香川・丸亀市】

感染拡大の影響で休館が長引いていた丸亀市の猪熊弦一郎現代美術館が6月2日、再開しました。暗い世の中をアートで元気にしたい。ある企画展が話題となっています。

(報告 前川裕喜記者)
「アートは人に必要な栄養。ある洋画家の言葉です。リニューアルオープンしたこの美術館ではその言葉の意味を見出すことができる」
この言葉を残したのは、丸亀市で少年期を過ごした洋画家、猪熊弦一郎です。猪熊の作品など約2万点を収蔵するこの美術館では、人との距離を取るように促す感染防止の対策をして再開にこぎつけました。
改修工事のため2018年12月に休館し、2020年4月18日に再開する予定でしたが、感染拡大により休館が長引いていたのです。
(丸亀市 梶正治市長)
「コロナ禍も少し峠を越えオープンできた再オープンにふさわしい展覧会になっている」
目玉となる企画展。アートは心の栄養という考えのもと20世紀の現代アートをけん引した猪熊が、社会を元気にするため作品をどのように展示したのか。写真やレプリカなどで紹介しています。
(学芸員 古野華奈子さん)
「アートが一つでもあるとビタミン剤を毎日飲んでいるかのように心の栄養になるという考え方を猪熊が活動で人々に提供していたかそれを紹介しているので栄養を持って帰ってほしい」
(訪れた人)
「(作品の)デザインや構図が心地よくコロナで日本全体が沈んでいる中日常でも刺激のあるものを持ちたいと思った」
ようやく再開した美術館、作品の数々は暗い世の中を生きるヒントを与えてくれています。