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イヌの殺処分数「ワースト」の香川県 コロナ禍で”ある危機”に直面…【香川】

2021.09.16

イヌの殺処分数「ワースト」の香川県 コロナ禍で”ある危機”に直面…【香川】

9月20日からは、「動物愛護週間」です。

殺処分されたイヌの数が全国ワーストの香川県。改善に向けた取り組みを進める中、コロナ禍である危機に直面しています。

高松市東植田町のさぬき動物愛護センター「しっぽの森」。保護犬や保護猫の譲渡に特化した取り組みを行っています。

(譲渡を希望する男性)
「(猫を見せながら)ほら、テレビだよ。ここのセンターの存在を最近知った。ちょっと見るだけのつもりだったが、なついちゃったので(飼おうかな)」

開設から2年半、譲渡数の増加に伴い、殺処分される犬や猫の数は大幅に減少しました。

ところが2021年は、この「譲渡数」に陰りが出ているのです。

(河野有紀記者)
「通常、登録した人であれば、誰でも使えるこちらのドッグランですが、今は休館に合わせて、使用できなくなっています」

県内での感染拡大を受け、センターは9月末まで休館、動物愛護週間に合わせて予定していたイベントも中止となりました。

それでも譲渡を希望する人への講習会は、参加人数を減らして開いてきましたが、譲渡数は思うように伸びず、8月末の時点で、昨年度の3分の1程度にとどまっています。

(さぬき動物愛護センター 粂川美千代次長)
「せっかく縁あってセンターにやって来た犬や猫に関しては、譲渡を目指しているので、殺処分数を増やす気はない。そうならないようにセンターも努力を続けて行きたいと思う」

センターは、10月以降、感染状況を見ながらイベントなどを再開していく予定で、少しでも興味がある人は、足を運んでほしいと粂川さんは話します。

(さぬき動物愛護センター 粂川美千代次長)
「センターでは、新しい家族を待っている犬や猫がたくさんいるので、選択肢の1つとして保護犬・保護猫というのも考えてもらえたら」

新型コロナウイルスが影を落とす中、かけがえのない命を救うための取り組みは続いています。