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2022.06.27

「バナナデニム」って何だ!?環境にも優しいという 2年かけて商品化に成功【岡山・倉敷市】

倉敷市児島のジーンズストリートに岡山県特産のデニムを、あるユニークな素材で作っているメーカーがあります。環境にも優しいという一風変わったデニムを取材しました。

(中島悠希記者)
「店頭にはいろんなデニムが並んでいますね。その中のこちらのデニム、実はバナナから作られている」

倉敷市児島のジーンズメーカー、ジャパンブルーの店で販売されているのは「バナナデニム」です。

なぜバナナのデニムが生まれたのか?開発者の岸本さんにそのきっかけを聞くと…

(ジャパンブルー岸本常務)
「出張で行ったタイの店にバナナの木がなっていて、バナナの木は1回実がなったら木を切って焼却するという話を聞き、初めてバナナの状況を知った」

元々、大のバナナ好きという岸本さん。タイでの出張中に、バナナの大量焼却が大気汚染の一因になっていることを知りました。

バナナの茎を使って環境にやさしい生地を作ろうと試みましたが、開発段階では、苦労もあったといいます。

(ジャパンブルー岸本常務)
「バナナ100%で糸を作るとチクチクしたり、履き心地の面で良くないので綿と混ぜて糸にした」

タイから仕入れたバナナの素材と通常、デニム生地に使う綿との比率を3対7に調整。2年かけて商品化に成功しました。

(ジャパンブルー岸本常務)
「長く着てもらう服を作ることが1番。その中で環境に配慮した物を手に取ってもらえたら」

捨てられるはずだったバナナを、長年使ってもらえるデニムに生まれ変わらせた開発者のアイデア。このバナナデニムは、ジャパンブルーの店舗やオンラインショップで販売されています。