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生きてて良かった…ウクライナ避難民支援 AMDAの医師が現地での活動を報告【岡山・岡山市】

2022.05.03

生きてて良かった…ウクライナ避難民支援 AMDAの医師が現地での活動を報告【岡山・岡山市】

ロシアによる侵攻が続くウクライナの隣国・ハンガリーで避難民の支援を行っている岡山市の国際医療ボランティア団体・AMDAの医師らが5月3日、現地での活動を報告しました。

(AMDA 佐藤拓史医師)
「多くの避難民から伺ったのは『生きててよかった』」

報告会では、4月に帰国した佐藤拓史医師らが、ウクライナとの国境近くに設けた仮設診療所での避難民の診療など、現地での活動について報告しました。

(AMDA 佐藤拓史医師)
「避難してくる人は1日200人から1000人の日もあった。仮設診療所には20人ほど来ていた。何週間もかけて川を渡ったり、山を越えたりして避難してくる人は、手足に小さな傷がたくさんあったり、大きな傷でいうと、キーウ付近で銃で足を撃たれた人などがいた」

AMDAは、2022年3月から徳島県の団体とともにウクライナの隣国、ハンガリーに9人の医師や看護師などを派遣し、避難民の医療支援を行っています。

5月1日時点で、ウクライナから周辺国に避難した人の数は550万人を超えていて、そのうち約53万人がハンガリーに避難しています。

(AMDA 佐藤拓史医師)
「診療所で医療がない時間帯には、ウクライナ避難民の近くにいた。遠い国なのに、日本をこんなに近くに感じたことはないと何度も言ってもらった」

また、今も現地で支援を続けている看護師は、日常を奪われた避難民のストレスが課題だと指摘し、AMDAは今後、精神面でのケアや生活面の支援が重要になると訴えました。

(AMDA 菅波 茂理事長)
「ウクライナ国内に入れるようになった場合、教育や生活面での支援が本格的になる。AMDAにはない部分なので、そういった事に対して優れた技術を持つ日本のNGOと組んでやっていきたい」

ロシア軍が侵攻を始めて2か月余り。戦闘はさらなる長期化が懸念されています。

AMDAは、今後も現地の医療団体や医学生と協力し、避難民の支援を続けることにしています。