任期満了に伴い、４月２４日投票が行われる善通寺市長選挙の争点について考えます。

子育て政策の充実や市街地の活性化などで人口減少に歯止めをかけられるかが課題となっています。

（善通寺市子ども・家庭支援センター　安藤房惠館長）
「こちらはハイハイする赤ちゃんが安心して過ごせる乳児エリア。０～２歳向けの本と知育玩具が置いてある」

約４４００冊の本におもちゃや滑り台まで備えた「子どもライブラリー」、善通寺市が２０２２年１月に開設しました。

東京の大手書店チェーンの運営会社が管理を行い、他の図書館にはあまりない絵本を取りそろえ、多い日で１日に１００人程が訪れます。

（善通寺市子ども・家庭支援センター　安藤房惠館長）
「子供たちは絵本を遊びの１つとしてとらえている。来館した子供たちも『絵本で遊ぶ』『本読んでママパパ』と言っている姿が見える」

現職の市長による教育・子育て政策は、市の人口減少対策の大きな柱として進められてきました。

一方で、市の人口はこの３０年で２割弱減少し、２０４５年には今よりさらに２割減る見込みです。

門前町として、かつては栄えた商店街も、現在は多くの店舗でシャッターが閉まっていて、にぎわい創出や産業支援も人口減少対策として喫緊の課題です。

（期日前投票した市民は…）
「観光も十分に資源はあるので、上手にやってほしい。ここほど災害の少ないところはない。そういう点をもっとアピールしてやってほしい」

善通寺市長選挙には、いずれも無所属の新人３人が立候補しています。

（大野樹記者）
「人口減少に伴う市の様々な問題をどう対処するか。２８年ぶりとなる選挙戦で、３人の候補はそれぞれ異なる観点から主張しています」

（大平達城候補）
「庁舎に勤める全ての人々の意識改革。覚醒を促して、今のままではいけない。行財政改革をして、市の予算を1割削減する」

（内田等候補）
「市が所有する宅地が ６万平方メートルある。これを市外から来た若い人に無償で譲渡 。市内に住んでもらう」

（辻村修候補）
「この善通寺市をこのデジタル時代、市外に全国に発信する。市民のみなさんの声をつぶさに 聞き集める。このことが最も重要」

善通寺市長選は２４日投票が行われ、即日開票されます。