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2022.04.19

“海のサクラ”は最盛期!脂がのり色も鮮やか春の味 漁獲量は1.5倍に【岡山・笠岡市】

サクラ前線は東北地方まで北上しましたが、海のサクラはシーズン真っただ中です。

笠岡市沖の瀬戸内海では、この時期に揚がるマダイ、桜鯛の漁が行われています。

笠岡市の漁港から船で約10分。笠岡市高島の漁師竹田航平さんと網が仕掛けられているポイントへ向かいます。

ここでは「定置網漁」が行われています。

(漁師 竹田航平さん)
「カーテン状に張った網にぶつかった魚が、網に沿って両端に追い込まれていく。その両端をあげていく」

4日前に竹田さんが仕掛けた網を引き上げると…

(生本ひなの記者)
「色鮮やかな桜鯛が網いっぱいにかかっています」

桜鯛は、春の産卵時期である3月頃から沖から陸に近づいてくるマダイを指します。

この時期に体内に脂や栄養をしっかりと蓄えているため、大きく、脂がのり、色も鮮やかです。

実はここ数年、海水の温度が上昇し、水中のプランクトンが増えたこともあり、笠岡市沖での桜鯛の漁獲量は、竹田さんが漁を始めた10年前の約1.5倍に増えているということです。

(漁師 竹田航平さん)
「今年も去年より気持ち多いくらいとれている。去年に比べると若干小ぶり気味なものが多いが、質自体はきれいで良いと思う」

旬の桜鯛を味わうには、刺身がおすすめということで、さっそく調理してもらいました。

(生本ひなの記者)
「とれたてのサクラダイいただきます!身が引き締まっていて、モチモチしている。少し甘味を感じる」

(漁師 竹田航平さん)
「春のタイは他の時期と比べて色が全然違う。栄養たっぷりなタイが多いので、ぜひ1人でも多くの人に味わってもらいたい」

桜鯛の漁は5月上旬頃まで続くということです。