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2022.04.15

イヌ・ネコのマイクロチップ6月義務化 阪神・淡路大震災が教訓 飼育放棄抑止へ【香川・岡山】

迷子になったイヌやネコの飼い主がすぐに分かるようにするために、2022年6月に法律が変わることをご存じでしょうか?どう変わるのか取材しました。

(河野有紀記者)
「こちらがイヌやネコに装着されるマイクロチップで、大きさは約1センチです」

これをどうするかというと…。

(しっぽの森 粂川美千代次長)
「専用の針を使って入れる。実際にはこの先端に、マイクロチップが入っている。背中辺りにマイクロチップを埋め込む」

2022年6月から施行される改正動物愛護管理法では、ペットショップやブリーダーなどに対し、販売するイヌやネコにペットの身元を証明するマイクロチップの装着が義務付けられます。

また、購入した人は連絡先などの情報を、国のデータベースに登録する必要があります。

マイクロチップを装着したイヌやネコを専用の機械で読み取ると…、15桁の識別番号が表示されます。

この番号をデータベースと照合することで、飼い主が分かる仕組みです。

(環境省 動物愛護管理室 野村環室長)
「飼い主と離れ離れになったイヌやネコを速やかに返還する。捨てることを未然に防ぎ、適切に飼ってもらう」

マイクロチップ装着の義務化は、1995年の阪神・淡路大震災で、多くのイヌやネコが迷子になったことをきっかけに議論が始まりました。

首輪をしていなかったり、外れてしまったりして、そのほとんどが飼い主のもとに帰れなかったといいます。

(環境省 動物愛護管理室 野村環室長)
「(マイクロチップは) 首輪とか迷子札のようにとれる心配がないので、より確実に身元確認できる。飼い主にとっても、イヌ・ネコにとってもメリットになる」

飼い主はー。

(イヌを飼っている人は…)
「(義務化は)知らない。イヌからしたらどうなのか…と考える」

(ネコを飼っている人は…)
「(義務化は)知らない。逃げ出したら必要かもしれないが、うちのネコは外に出ない。どうしよう」

国によると、すでにイヌやネコを飼っている人の装着は努力義務となっています。

災害などへの備えや、捨てられるペットを減らすためにも、1人でも多くの協力が必要です。