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2022.03.10

【備えのツボ】巨大地震 浸水から逃げられない…どうする?事前避難【岡山・香川】 #知り続ける

備えの基本を押さえて防災力アップを目指す「備えのツボ」、南海トラフ地震臨時情報の事前避難のツボを押さえましょう。

(防災士 小林宏典記者)
「高松市の春日川の河口です。南海トラフ地震の際、この辺りは浸水が早く、避難が間に合わない人が出る想定です。そこで求められるのが事前避難です」

「どうする?事前避難」
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南海トラフ地震の4種類の臨時情報の中で、最も警戒レベルが高い「巨大地震警戒」では、津波から逃げきれない地域の住民を対象に、1週間の事前避難が呼びかけられます。
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「認知度に課題」
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実は、香川県にも事前避難の対象地域があります。

しかし、想定しているのは、津波ではなく、浸水から逃げられなくなるリスクです。

南海トラフ地震による地盤沈下などで、30分以内に30センチ浸水する想定の地域が、香川県内12の市と町に540ヘクタールあります。
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そうした地域では、高齢者や乳幼児は自ら避難するのが難しく、県は巨大地震警戒の発表時、1週間の事前避難を呼びかけます。
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社会生活を制限するだけに、住民への周知と理解が欠かせませんが、地震対策の先進県として知られる静岡県でさえ、臨時情報を知らないと答えた県民が49%に上り、認知度の低さが課題となっています。
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そこで押さえてほしい備えのツボはこちら。臨時情報の意味を理解し、備えを再確認することで、南海トラフ地震の被害を軽減できます。

東日本大震災から11年、その教訓を次の地震に生かす時です。
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