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2022.03.10

卒業生に花束を 特産のスイートピーで作成 豪雨被災地・真備町の中学校【岡山・倉敷市】

手作りの花束で卒業を祝います。西日本豪雨で被災した倉敷市真備町の2つの中学校の卒業生に贈るため、スイートピーの花束作りが行われました。

色とりどりのスイートピーから甘い香りが漂います。

この花束作りは、4年前の西日本豪雨で被災した倉敷市真備町の2つの中学校を卒業する子供たちに贈ろうと、3年前から始まりました。

用意されたのは、真備町の隣りの船穂町で栽培された約1400本のスイートピーで、ボランティアのメンバーが、7本ずつていねいに束ねていきました。

(参加者は…)
「(子供たちに)元気になってほしい。今まであったことをみんなに伝えていって、役にたってほしい」

この花束作りを呼びかけたのは、自身も豪雨で自宅が半壊するなど、大きな被害をうけた真備町の会社員、木谷倍三さん。

長引くコロナ禍で、翻弄された子供たちを元気づけようと、2022年も花束を贈ることにしました。

(花束作りを呼びかけた 木谷倍三さん)
「(子供たちは)今、大変な中で卒業していくので、何かやってあげることができればと思うし、子供たちの未来にはなむけができれば」

できあがったスイートピーの花束は、早速、2つの中学校に届けられました。

(真備中学校 久保田崇教頭)
「(子供たちは)すごく喜ぶと思う。これは地域の人たちの温かな気持ちだということをしっかり伝え、感謝の気持ちを忘れずにと。最後に『おめでとう』のことばを伝えたい」

スイートピーの花言葉は、「門出」「旅立ち」、花束は、3月11日の卒業式で202人の卒業生に贈られます。