３月３日はひなまつりです。備前市で毎年恒例のイベント「備前片上ひなめぐり」が始まりました。

屋根の上におひな様。車のボンネットや…塀の上にも。こちらは軒先でユラユラ。備前市の片上商店街を中心に行われる備前片上ひなめぐりです。

約５００メートルの通りにある店舗や住宅に４０００体以上のひな人形が展示され、中には江戸末期や明治時代のものもあります。

圧巻なのが、６２段の石段に約３００体のひな人形が並ぶ「石段ひな飾り」です。

ひなめぐりの期間中、地元の人たちが毎朝１時間ほどかけて石段に並べます。

（訪れた人は…）
「初めてみた。びっくり。家の小さいものと比べ物にならない。すごく豪華」
（生後2カ月の赤ちゃんと…）
「（子供が）初ひな祭りなので来てみた。大きくなったら写真を見返して楽しんでもらいたい」

２００１年から行われている備前片上ひなめぐりは、地元の人たちがひな人形を虫干しするために展示したのがきっかけで、今では「いらなくなったひな人形を飾ってほしい」と県外から送られてくることもあるそうです。

（備前片上ひなめぐり実行委員会　宇治橋雅子代表）
「かわいいなと見てもらい、少しでも心の癒やしになってくれたらと(ひな人形を)出した。おひな様も外に出てうれしいと思っている」

備前片上ひなめぐりは、３月３日から３月６日までで、土日の５日と６日には、商店街の道路に緋毛氈を敷いてひな人形や花を飾るイベント、「おひなの花道」も行われます。