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2022.02.20

異例の「西大寺会陽」 裸衆の争奪戦なし 祝い主が“宝木”を受け取り終始厳かに…【岡山・岡山市】

日本三大奇祭の1つ裸祭りとして知られる西大寺会陽が2月19日夜、岡山市の西大寺観音院で行われました。

新型コロナウイルスの影響で2022年は裸の男たちがいない祭りとなりました。無観客で行われた2022年の会陽。冷たい雨が降る中、観音院の境内に読経が流れます。

室町時代に始まったとされる西大寺会陽は、約1万人の裸の男たちが、福をもたらすとされる2本の宝の木、宝木(しんぎ)を奪い合います。しかし、新型コロナウイルスの影響で2021年は争奪戦をせず、かつて宝木を手にした歴代の福男のみの参加でした。

さらに2022年は裸の男も参加せず、2022年の祝い主を務める2つの企業の代表が御福窓(ごふくまど)から投げ下ろされた宝木を白い布で受け取りました。

この後、祝い主は境内を2列になって進み、儀式は終始厳かに行われました。

(祝い主 備前自動車岡山教習所・吉村武大代表)
「裸衆が復活すればもう無い事。本当に光栄。」

(祝い主 ヒカリホールディングス・長田義光会長)
「コロナが2年続いたが、会陽が途切れなかった事に感動。」

裸の男たちがいない異例の形となりましたが、会陽が終わると備前平野に春が訪れると言われています。