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2022.02.02

岡山県で過去最多「妊婦の感染」 重症化しやすく治療薬も限られ…対策は?【岡山】

感染の急拡大に伴い、岡山県では、新型コロナに感染した妊婦の数が過去最多となっています。

重症化しやすく、治療薬も限られる「妊婦の感染」。新しい命を守るために何ができるのか、現状と対策を取材しました。

大きなお腹で、我が子との対面を待ちわびるお母さん。期待の一方、感染が急拡大する時期の出産に不安も高まっています。

(妊娠後期・30代)
「妊娠後期だが、特に重症化しやすいといわれている。もし自分が肺炎などで重症化してしまったら、子供にも影響が出ると思うと怖い」

(妊娠後期・30代)
「上の子供が園生活を送っていて、子供の感染が増えているが、どこまで防ぎきれるかが心配」

国立成育医療研究センターによりますと、感染した妊婦が中等症以上になった割合は9.6%で、妊娠していない同じ世代の女性に比べて2倍近く高くなっています。

(中島悠希記者)
「妊婦は重症化しやすい上、こういった飲み薬についても、胎児への影響が出る恐れがあることから、使用が制限されているのです」

国内初の飲み薬、「モルヌピラビル」は妊婦には使えず、中和抗体薬についても使用には条件がつきます。

(岡山大学病院 産科・婦人科 牧 尉太助教)
「内服薬は一切使えない。妊婦は予防に特化し、かからないという状況が大事」

岡山大学病院で周産期医療を専門とし、県の専門家会議のメンバーである牧助教によると、岡山県で1月下旬に感染が確認された妊婦は15人と過去最多。

オミクロン株に感染したとみられ、全員が軽症か無症状だということです。

(岡山大学病院 産科・婦人科 牧 尉太助教)
「オミクロンの場合は、15人全員重症化したり、症状が一気に悪くなった人はいない。ただし、風邪症状が強く出たり、せきが止まらない人も中にはいて、そうするとお腹も張ることがあり、不安が強くなる」

妊婦自身が外出を控えていても、家庭内で感染してしまうケースが増えているといいます。

もし感染し、自宅待機になった場合はどうすれば良いのでしょう。

(岡山大学病院 産科・婦人科 牧 尉太助教)
「かかりつけ医では診察ができないが、バックアップの医療機関で診察を受けられるシステムが岡山にはできている」

母と子どもの命を守るために…必要なのは特別な予防対策ではなく、妊婦と周りの人が基本的な感染対策を徹底することしかありません。

(岡山大学病院 産科・婦人科 牧 尉太助教)
「オミクロンは、現時点で様々な報告を見ても重症化している人は本当に少ない。慌てず対応をしっかりとして、保健所・県・かかりつけ医と密に対応してほしい」

<バックアップ施設>
岡山大学病院・岡山赤十字病院・川崎医科大学総合医療センター・岡山医療センター・倉敷中央病院・津山中央病院など