備えの基本を押さえて防災力アップを目指す「備えのツボ」。夜間に起きる地震で注意が必要なツボです。

（防災士　小林宏典記者）
「暗闇に鳴り響いた緊急地震速報、驚いて飛び起きた人も多いと思いますが、そんな状況でも慌てずに対処できますか」

「リスク高い夜の地震」

九州で震度５強を観測した地震は夜間に発生しました。 暗闇では状況判断や被害確認に時間がかかり、避難をする際もリスクが伴います。冷静に判断し行動するための備えとは。
夜間の地震には、日頃からの備えがより効果を発揮します。重要なのは「身の回り」です。

身の回りに無い方がいいものは、家具や落下物。ケガや避難路をふさぐリスクを軽減できます。

逆にある方がいいものが、懐中電灯やスリッパ、非常持ち出し品。停電でも明かりや足元の安全を確保でき、避難もよりスムーズになります。 発生が懸念される南海トラフ巨大地震でも、深夜に発生した場合は、最も被害が大きくなる想定で、夜間の発生を見越した備えの重要性は高まっています。 そこで押さえてほしい備えのツボはこちら。夜間は身の回りの備えがより重要になります。危険なものは遠ざけ、身の回りには自分を助けてくれるものを置いておきましょう。