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2022.01.17

“無人駅”なのに人がいる…一体ナゼ!?コロナ禍で意外な利用広がる【岡山】

コロナ禍ならではの取り組みです。JR西日本岡山支社が行う駅員のいない駅「無人駅」を活用した鉄道員の働き方改革が、いま、注目を集めています。

どんな取り組みなのか取材しました。

(森夏美アナウンサー)
「本当に人がいらっしゃいます!無人駅なのに無人じゃないです」

JR伯備線の清音駅です。2021年4月から駐在の駅員がいない、無人駅になりました。

(Q・駅員ですか?)
「いえ駅員ではないです。JRの社員ですが、こちらの清音駅でテレワークをしています」
「ここは駅員がいた時に休憩するスペースでした。(Q・国鉄と書いています。歴史を感じますね)こちらが私の作業スペースになります」

JR西日本岡山支社駅業務課の三原哲さん。コロナ禍の分散勤務で週1~2日、不定期で無人駅に出勤しています。

2020年5月から始まったJR西日本初のこの取り組み。電話やパソコンの有線、コピー機など、元々あった設備をそのまま使えるため、かかった初期投資はゼロです。

現在は、岡山支社管内13の無人駅を活用し、約50人の社員がテレワークを行っています。

(JR西日本岡山支社駅業務課 三原 哲さん)
「こちらは朝、清掃巡回した時に拾得したもの。無人駅に人がいることで、こういった対応もすぐにできると考えている」

通常業務以外に駅構内の清掃をはじめ、急病人や改札機のトラブルなど、緊急時にも対応でき、結果的に、社員の分散勤務という本来の目的以上のメリットがあったといいます。

(JR西日本岡山支社駅業務課 三原 哲さん)
「無人駅にいることで、すぐに社員が対応できる。そういった面で管理する駅も助かっている面がある。自宅ではなく、こういった所に社員が来ることで、作業のオンオフができると思う」

コロナ禍だからこそ生まれた鉄道員の新たな働き方、「無人駅テレワーク」。JR西日本によりますと、感染収束後も取り組みは続けていくということです。