2021.12.20
観光地の治安を守る～香川県民の警察官 琴平駅前交番 井原直君警部補～【香川】
特集は、地域の安全に貢献した警察官に贈られる「香川県民の警察官」、２０２１年は、琴平警察署琴平駅前交番の井原直君警部補です。気さくな人柄と強い正義感で観光地の治安を守ります。
（土産物店にて）
「こんにちはー。交番の井原です。」
「最近どんなですか。お客さん増えましたか」
「学生ですね。修学旅行の」
「バスがいっぱいきてますよね」
コロナ禍も一旦の落ち着きを見せ、観光客の姿が徐々に戻ってきた「こんぴらさん」で知られる琴平町。
土産物店の店主たちと会話に花を咲かせるのが、２０２１年の香川県民の警察官、井原直君警部補です。
（琴平警察署琴平駅前交番 井原直君警部補）
「また何かあればご連絡いただければ参りますんで、よろしくお願いします」
町の中心街にある琴平駅前交番。交番の所長を務める井原警部補は、朝のミーティングを終えるとすぐに、パソコンの前で部下に指示を出し始めました。
（琴平警察署琴平駅前交番 井原直君警部補）
「１２月は年末年始の交通安全県民運動。」
（琴平警察署琴平駅前交番 井原直君警部補）
「スローガンは「歩行者優先まもるけん香川県」。それと最近イノシシの出没があるので、そこはそのまま…」
パソコンで作っているのは、交番オリジナルの「ミニ広報誌」です。
最近の交通事故や、高齢者を狙った新手の特殊詐欺の傾向などを紹介し、注意を呼びかけます。
（琴平警察署琴平駅前交番 井原直君警部補）
「地域の実情に合ったものや季節にあったもの。交通事故がなかなか減らないので、事故をピックアップしたようなミニ広報誌を作成するように心がけている」
完成したミニ広報誌は、巡回連絡で訪れる地域住民に手渡します。世間話も交えつつ、事件・事故への注意喚起も怠りません。
「山手の方ではイノシシも出ているようなので、気を付けてもろたら」
「こないだこんぴらさん登ったらいましたよ」
（琴平警察署琴平駅前交番 井原直君警部補）
「１日１０軒くらいは、高齢者を中心に巡回するようにしている。」
「体調を伺ったり、事件事故に巻き込まれないように注意したり」
井原警部補が香川県警に入ったのは今から３１年前。
大学卒業後、一般企業に就職しましたが、２５歳で一念発起し、警察官に転身しました。
（琴平警察署琴平駅前交番 井原直君警部補）
「高校・大学の友人がすでに警察官になっていて、その話を聞くうちに自分もやってみたいなという気持ちが湧いてきて、志した」
採用後は約２０年交通部門で勤務し、２０２０年３月に琴平駅前交番の所長になりました。
交番の仕事には、交通部門の時とはまた違ったやりがいを感じています。
（琴平警察署琴平駅前交番 井原直君警部補）
「門前町でもありますし、商店街でもありますし、各家庭に応じた意見要望をよく聞いて、親切に住民と向き合って、信頼される警察官をめざしてやっている」
午後、井原警部補たち交番の警察官が訪れたのは、金刀比羅宮の本宮。
多くの観光客が訪れるこの場所では、２０２０年、こんなことがありました。
（琴平警察署琴平駅前交番 井原直君警部補）
「神事に使うものになると思うんですけど、あれ（幣帛・へいはく）を盗まれまして…。通報があって駆け付けて、容疑者を逮捕した。」
（琴平警察署琴平駅前交番 井原直君警部補）
「そういうのは許しておけない。目を光らせて警戒したい」
（金刀比羅宮 琴陵泰裕宮司）
「これから人が増えてくると、どういった考えの人がいるかわからない。犯罪にもつながる可能性も。巡回もいろいろしてもらって、警備も担当してもらっている」
神社を荒らす不届き者は決して許さない、井原警部補の強い正義感が、香川有数の観光地の安全を守っています。
ある日の休日、井原警部補の姿は自身の地元、丸亀市にありました。
妻の美和さんと２人でランニング。夫婦で過ごすこの時間が、井原警部補にとって何よりのリフレッシュです。
（琴平警察署琴平駅前交番 井原直君警部補）
「制服を脱いでここへ来たら、開放感がある。本当にストレス解消になる」
（妻・美和さん）
「（井原警部補は）あまり裏表のある人ではないので、多分仕事の時と一緒。こんな鳥がいたとか、虫がいたとか教えてくれる」
この日、巡回を終えて戻った交番に１人の女性が訪れました。近くに住む大西道子さん。
生け花が趣味の大西さんは、定期的に交番を訪れ、井原警部補たちのために季節の花を飾っています。
（大西道子さん）
「ちょっとでも明るい交番になれば良いと思って、そのお手伝いをさせてもらっている」
玄関前では、クリスマスツリーも飾り付けられました。完成した彩り豊かなツリーは、井原警部補と地域の人との距離の近さを象徴するかのようです。
（大西道子さん）
「喜んでもらえたら。明るくていいんじゃないですか？」
（琴平警察署琴平駅前交番 井原直君警部補）
「ばっちりですね。きれいにできました。参拝客もよくここ通って見ていくので、季節感が出て良いと思う」
（井原警部補小学生を見守る）
気さくな人柄に、強い正義感。地域住民からの強い信頼を背に、井原直君警部補はきょうも琴平の街を見守っています。
（琴平警察署琴平駅前交番 井原直君警部補）
「ふれあいを大切にしながら、交番として、できることを淡々とやっていかなければ。警察官として街頭活動を地道にやって、一つでもこの地域の犯罪や交通事故を減らしていきたいと思いながら活動していく」
（土産物店にて）
「こんにちはー。交番の井原です。」
「学生ですね。修学旅行の」
「バスがいっぱいきてますよね」
「また何かあればご連絡いただければ参りますんで、よろしくお願いします」
町の中心街にある琴平駅前交番。交番の所長を務める井原警部補は、朝のミーティングを終えるとすぐに、パソコンの前で部下に指示を出し始めました。
（琴平警察署琴平駅前交番 井原直君警部補）
「１２月は年末年始の交通安全県民運動。」
「スローガンは「歩行者優先まもるけん香川県」。それと最近イノシシの出没があるので、そこはそのまま…」
パソコンで作っているのは、交番オリジナルの「ミニ広報誌」です。
（琴平警察署琴平駅前交番 井原直君警部補）
「地域の実情に合ったものや季節にあったもの。交通事故がなかなか減らないので、事故をピックアップしたようなミニ広報誌を作成するように心がけている」
完成したミニ広報誌は、巡回連絡で訪れる地域住民に手渡します。世間話も交えつつ、事件・事故への注意喚起も怠りません。
「山手の方ではイノシシも出ているようなので、気を付けてもろたら」
（琴平警察署琴平駅前交番 井原直君警部補）
「１日１０軒くらいは、高齢者を中心に巡回するようにしている。」
（琴平警察署琴平駅前交番 井原直君警部補）
「高校・大学の友人がすでに警察官になっていて、その話を聞くうちに自分もやってみたいなという気持ちが湧いてきて、志した」
採用後は約２０年交通部門で勤務し、２０２０年３月に琴平駅前交番の所長になりました。
（琴平警察署琴平駅前交番 井原直君警部補）
「門前町でもありますし、商店街でもありますし、各家庭に応じた意見要望をよく聞いて、親切に住民と向き合って、信頼される警察官をめざしてやっている」
（琴平警察署琴平駅前交番 井原直君警部補）
「神事に使うものになると思うんですけど、あれ（幣帛・へいはく）を盗まれまして…。通報があって駆け付けて、容疑者を逮捕した。」
「そういうのは許しておけない。目を光らせて警戒したい」
「これから人が増えてくると、どういった考えの人がいるかわからない。犯罪にもつながる可能性も。巡回もいろいろしてもらって、警備も担当してもらっている」
妻の美和さんと２人でランニング。夫婦で過ごすこの時間が、井原警部補にとって何よりのリフレッシュです。
「制服を脱いでここへ来たら、開放感がある。本当にストレス解消になる」
（妻・美和さん）
「（井原警部補は）あまり裏表のある人ではないので、多分仕事の時と一緒。こんな鳥がいたとか、虫がいたとか教えてくれる」
（大西道子さん）
「ちょっとでも明るい交番になれば良いと思って、そのお手伝いをさせてもらっている」
（大西道子さん）
「喜んでもらえたら。明るくていいんじゃないですか？」
「ばっちりですね。きれいにできました。参拝客もよくここ通って見ていくので、季節感が出て良いと思う」
気さくな人柄に、強い正義感。地域住民からの強い信頼を背に、井原直君警部補はきょうも琴平の街を見守っています。
「ふれあいを大切にしながら、交番として、できることを淡々とやっていかなければ。警察官として街頭活動を地道にやって、一つでもこの地域の犯罪や交通事故を減らしていきたいと思いながら活動していく」
