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2021.12.13

歩行支援ロボット“遍路道”で大活躍!将来的にはツアー商品での実用化も…【香川・善通寺市】

高齢者や歩行に不安がある人などに歩く楽しさを取り戻してもらおうと、歩行支援ロボットを使った実証実験が、12月13日に善通寺市で行われました。

この実証実験は、全日空と東京工業大学が連携して行ったもので、県内在住の6人が参加しました。

(河野有紀記者)
「きょうの実証実験では、WALK-MATEというロボットを装着し、曼荼羅寺から出釈迦寺までの坂道を歩きます」

実験で使われた歩行支援ロボットは、東京工業大学の三宅美博教授らが開発を進めていて、背中にあるコンピュータが、その人に合ったリズムを作り出し、歩行の手助けをします。

2018年からは、病院など医療機関での導入実験が行われていましたが、実生活での使用を目的とした実証実験は今回が初めてです。

実験の舞台に選ばれた曼荼羅寺から出釈迦寺までの遍路道は、緩やかな上り坂でしたが、参加者たちは、ロボットの力を借りて楽しく歩けたと喜びをかみしめていました。

(参加した人は…)
「右膝が悪いので、少し不安だったが、普通に歩けたのですごいなと思った。スムーズに楽に歩けた。今まで行けなかった、体験できなかったことが、自分の足でできるというのは本当にうれしいこと」
(東京工業大学 三宅美博教授)
「歩きにくい、あるいは、転ぶことが不安という人が、怖がらずにどんどん社会参加する 。そういう歩きの支援ができれば、皆さんの社会参加という意味で、大きな力に育ってくれると考える」

全日空と東京工業大学では、この結果をもとに、さらなる研究を重ね、将来的にはツアー商品などでの実用化を目指したいとしています。