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2021.11.26

もしも火事に巻き込まれたら…聴覚障害者向け“火災時”の対応動画を製作【岡山・井原市】

聴覚障害者に火災時の対応などを学んでもらおうと、井原市の井原地区消防組合が、手話を使った動画の製作を始めました。

手話を使った動画の撮影風景です。この動画は、火災の際に取り残されやすい聴覚障害者に、火災時の情報伝達手段や避難方法などを知ってもらおうと、井原地区消防組合が、市の聴覚障害者協会などと協力して製作しているものです。

井原地区消防組合は、これまでも聴覚障害者向けに、救急隊の活動や救急時の対応方法について説明した動画を製作しています。

第2弾となる今回は、火災がテーマです。

26日は、1950年、耳の聞こえない子供16人が犠牲となった岡山盲学校・聾学校の寄宿舎での火災を経験した2人が撮影に参加し、当時の様子や避難行動の大切さを訴えました。

(寄宿舎で火災を経験した女性は…)
「どうやって避難しましたか?草履を取りに行ったら熱風がきて、熱くて怖くなって(2階の)窓から飛び降りた」

(井原地区消防組合 久保佐織消防士長)
「聞こえる人も聞こえない人も、火災の怖さや避難の大切さを、動画を通して知ってほしい」


(井原市聴覚障害者協会 佐藤正士会長)
「正しい消火や避難方法を収録し、みなさんに啓発していきたい。命を守るために一生懸命製作したい」

今後は、消火器の使い方や食用油が燃えた際の消火方法などの撮影が行われ、2021年度中にYouTubeなどで配信される予定です。