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「本当は殺す予定だった…」引退した“競走馬”と触れ合う 子供たちに“命の授業”【岡山・吉備中央町】

2021.10.27

「本当は殺す予定だった…」引退した“競走馬”と触れ合う 子供たちに“命の授業”【岡山・吉備中央町】

岡山県吉備中央町の小学校で10月27日、引退した競走馬などを活用したふれあい授業が行われました。

校庭に現れた、大きな馬。6年前に引退した、元競争馬です。

27日、吉備中央町の上竹荘小学校で4頭の馬とのふれあい授業が行われました。

(児童)
「こわい…。」

児童が乗るのは、競走馬を引退したグラッツィア。2010年にデビューし、現役時代は総額約1億5000万円の賞金を獲得したといいます。

(児童は…)
「(高さが)自分の2倍くらいで高くてふわふわしてた。」
「生で見るとテレビで見るのと違った。」

乗馬を楽しんだ児童たち。しかし、この後学んだのは、競走馬の厳しい現実でした。

(岡山乗馬倶楽部 長崎禎誉さん)
「グラッツィアは、本当は殺す予定だった。えーってなるよね。成績が振るわなかったら生き残れないのが競走馬業界。」

全国で毎年約5000頭が引退する、競走馬。

多くが行き場を無くし殺処分となるものも少なくないといいます。

授業を企画したサラブリトレーニング・ジャパンでは馬の余生をサポートする活動を行っています。

(岡山乗馬倶楽部 長崎禎誉さん)
「例えば観光乗馬として来た人に楽しんでもらうとか一頭でも多くの馬を救っていきたいという気持ちを児童に伝えたい。」

一頭でも多くの競走馬にもう一度輝きを…。授業は町内の希望する学校で順次行われる予定です。