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人口減少対応に定住対策…玉野市長選の課題 10月17日投票【岡山・玉野市】

2021.10.14

人口減少対応に定住対策…玉野市長選の課題 10月17日投票【岡山・玉野市】

現職の退任で、新人の一騎打ちとなっている10月17日投票の玉野市長選挙の争点を考えます。

人口減少への対応や、住民の定住対策などが課題となっています。

次々と船に乗り込んでいく若者たち。港町の玉野市らしく、船の上での成人式です。

時は1980年、この年、市の人口はピークに近い約7万8000人でした。

それから50年余り。かつての繁栄を伺わせる「築港銀座」は、平日とはいえ、人の姿はほとんどありません。

(市民)
「一番に子供が少なくなった。 顕著に分かるのは。私たちの時はわいわい言っていた」

岡山県の南の端、瀬戸内海に面する玉野市。1917年に創業した旧三井造船の企業城下町として発展してきました。

しかし、他の多くの自治体と同じように少子高齢化が進み、直近の国勢調査では人口5万6582人と、ピーク時から3割近く減りました。

近年は、アートによる地域づくりに活路を見出してきましたが、新型コロナの影響でインバウンド客は激減し、先行きが見通せないのが現状です。

昨年度行われた市民の意識調査では、「玉野に住み続けたい」と答えた人の割合が69.9%となり、調査項目に加えた2011年度以降で初めて70%を割り込みました。

特に10代や20代の若い世代で低い傾向となっています。

(高校生)
「(将来は玉野に住みたい?) あまりそう思わない。過疎化が進んでいるので、投票に行って、玉野のことを ちょっとでも考えていけたら」

市民が将来に希望を持てるまちづくりへ…。玉野市長選挙には、届け出順に、いずれも無所属の新人で、元岡山県職員の柴田義朗さんと前の玉野市議会議員、赤松通博さんの2人が立候補しています。

(柴田義朗候補)
「もっとビジョンを持って玉野市はこうあるべきだ こうしたいそれを示しながら計画的に進んでいく市民とともに進める市政 市民が主役の市政を築いていく」

(赤松通博候補)
「玉野を元気にしたい。私が生まれ育った頃のように 輝く玉野にしていきたい安心して元気に生涯暮らしてもらえる まちをしっかりつくっていく」

現職の退任で16年ぶりに新たなリーダーが誕生する選挙。玉野市長選挙の投票は10月17日です。