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難病患者の避難訓練…求められる地域の助け【香川・高松市】

2021.10.10

難病患者の避難訓練…求められる地域の助け【香川・高松市】

病気などの理由で体を動かせない人が、災害が発生した際、地域の手を借りて自宅から避難する訓練が、10月10日、高松市で行われました。

全身の筋肉が動かなくなる難病、ALSの患者、岩本豊さん(66)です。目など顔の一部しか動かず、人工呼吸器を付け寝たきりとなっています。

訓練は南海トラフの巨大地震を想定し、駆け付けた近所の人が岩本さんを車いすに乗せ、倒壊の恐れがある自宅から、安全な介護施設に運びました。

体を動かせない患者や高齢者が避難する時、地域の助けが必要となっていて、地域ではその存在を把握し、支援する体制づくりが求められています。

訓練を終えた岩本さんは、次のようなコメントをしました。

(岩本豊さん・妻が代読)
「近所の人の気持ちが車いすを通して伝わりとても心強く感じた。関わりが少なくなっていたので避難訓練でつながりが持ててとてもうれしい。」

訓練を企画した高松市では、他の地域でも訓練を行い、災害に備えたいとしています。