香川県琴平町の春の風物詩、四国こんぴら歌舞伎大芝居について、新型コロナウイルスの影響で、２０２２年春の開催を断念することが発表されました。

開催断念は３年連続です。

（四国こんぴら歌舞伎大芝居推進協議会　片岡英樹会長（琴平町長））
「俳優の熱演と息遣い、汗まで見える、芝居小屋が一体となる歌舞伎、このことができない芝居はこんぴら歌舞伎ではない。制約が多い舞台をご覧いただくのは、本意ではないと判断した」

こんぴら歌舞伎の推進協議会は、断念の理由についてこのように話しました。

こんぴら歌舞伎は、現存する日本最古の芝居小屋、金丸座で１９８５年から続く春の風物詩で、役者の息遣いを間近で感じられる距離感や、会場の一体感が醍醐味です。

協議会は、２０２２年の開催を模索してきましたが、人数制限などの対策で、こんぴら歌舞伎ならではの魅力が損なわれることや、先が読めない感染状況を踏まえたということです。

これで３年連続の断念となりますが、協議会は２０２３年、本来の姿を取り戻した状態で開催したいとしています。