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DV被害者が訴える「諦めないで…」35年連れ添った夫から逃げ 自分らしく生きる【岡山】

2021.09.02

DV被害者が訴える「諦めないで…」35年連れ添った夫から逃げ 自分らしく生きる【岡山】

コロナ禍で社会問題となっているDV。岡山県内の保護シェルターに避難した女性が、自分の体験を語ってくれました。

同じ悩みを持つ人たちに、「諦めないで…」と訴えます。

(シェルターに保護されている60代の女性)
「今度逃げるのは絶対見つからないよう、痕跡を残さないようにいくしかない」「いなくなったことが分かったら、すぐに探されてしまって、もう終わり」
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女性は、子供が成人するまで我慢を続け、35年連れ添った夫の元から逃げ出しました。
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(シェルターに保護されている60代の女性)
「何度も家を出ているが、すぐに見つけられて、(連れ戻される?)そうですね」

夫は、仕事もできて、社会的には、地位もお金もある人だといいます。

しかし、家の中では子供への虐待や、言いなりを強いるなどのDVが日常的に行われ、女性は、感情を抑えて生きてきました。
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(シェルターに保護されている60代の女性)
「体がどんどん壊れていく、体がおかしくなって、どんどん病気して、どんどんおかしくなって、心療内科とかカウンセリングに行った時に、あなたこの人とは暮らせませんよ。“離れなさい”“逃げなさい”と言ってもらった時に、そういうものだったんだと」
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病気とストレスで、女性は、目が見えなくなりました。今の視力は、物の輪郭が分かる程度です。
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女性は、知り合いを頼って全国を転々とし、2カ月前、津山市の認定NPO法人「オリーブの家」が運営するこのシェルターにたどり着きました。
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(シェルターに保護されている60代の女性)
「こちらで保護しますと言ってもらえた。その時、何度も顔叩いて、ウソじゃないかと、誰かに言ったらウソになると思って、誰にも言わず、言ったらなくなると思って、あなたを保護しますという言葉が信じられなかった」
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こちらのシェルターには滞在期限はありません。被害者が自立出来るまで、心と体を休めることが出来ます。
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専門家のカウンセリングを受けることなどで、女性は、徐々に自分の心を取り戻したといいます。
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(シェルターに保護されている60代の女性)
「自分の心が訴えていることを大事に聞いてあげなくちゃ、もしこの心に応えないならば、体を壊して死んでしまうか、うつろな目で生きていくか、どっちかになるのが分かった」

女性は、「オリーブの家」のサポートを受け、離婚の手続きを始めることにしました。

(シェルターに保護されている60代の女性)
「諦めないで、しつこく色んな所に電話して、だんだん自分のことが分かってきて、力が湧いて、一生懸命やってれば、見てくれて、必ず助けてくれる」
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夫から逃げることだけを考えていたという女性、今、自分らしく生きるための一歩を踏み出そうとしています。

<オリーブの家>
0868-28-4772