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生き残りをかけ…伝統校・作陽高校が倉敷市移転 2023年4月開校を予定【岡山・倉敷市】

2021.09.02

生き残りをかけ…伝統校・作陽高校が倉敷市移転 2023年4月開校を予定【岡山・倉敷市】

津山市の作陽高校が、2023年の春、倉敷市に移転することになり、2日、高校を運営する作陽学園が新しい学校の概要を発表しました。

(作陽学園 松田英毅理事長)
「創立以来90年余りお世話になった津山市から、作陽高校を令和5年4月に倉敷市玉島で開学する」

作陽高校が移転するのは、JR新倉敷駅近くの倉敷市玉島八島で、約7ヘクタールの敷地には、校舎のほか人工芝のサッカー場2面などを整備し、2023年4月の開校を予定しています。

1930年、津山市に開校した作陽高校は、卒業生は約2万6000人を数え、サッカーや柔道などの強豪校として知られる伝統校です。

しかし、県北地域では深刻な少子化が進み、志願者の数も落ち込んでいました。

作陽学園は、移転の理由として、交通の便が良く、県の内外から広く生徒を募集できることや、近くにある同じ系列のくらしき作陽大学・作陽短期大学との連携が出来ることなどをあげています。

(作陽高校 野村雅之校長)
「高校という枠にとらわれず、地域と一体となって、町が活気づくような取り組みをしていきたい」

移転先の倉敷市も高校の移転を歓迎しています。

(倉敷市 伊東香織市長)
「子供たちにとって新しい選択肢が増え、様々な見方ができると期待している」

少子化が進む中、生き残りをかけた伝統校の移転。今後のまちづくりにも影響を与えそうです。