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神と旅する太夫さん…国の重要文化財 伊勢大神楽の一行が玉野市へ【岡山・玉野市】

2021.08.16

神と旅する太夫さん…国の重要文化財 伊勢大神楽の一行が玉野市へ【岡山・玉野市】

神楽師たちが家々をまわり、幸せを願います。

江戸時代から続く国の重要無形民俗文化財の神事芸能、「伊勢大神楽」の巡業が、玉野市で始まりました。

「♪~」
笛太鼓の音に合わせて2頭の獅子が勇壮な舞を見せます。国の重要無形民俗文化財の伊勢大神楽です。

伊勢大神楽は、江戸時代に三重県の伊勢神宮への参拝ができない人たちの家などを訪ね、獅子舞や曲芸をしながら家内安全などを祈る神事芸能として始まりました。

獅子舞に頭を噛んでもらうと、病気にならないなどの言い伝えがあります。

(地元の人は…)
「見てみてすごく迫力があってきれいな動きだった」「1年間頑張っていけそうだと思った」「こうして払っていただくことで何とか(新型コロナ)収束に向かうようにお願いしたい」

伊勢大神楽の5つある家元の1つ、森本忠太夫さんの一行は、1年のうち約10カ月かけて近畿地方や岡山・香川の瀬戸内海沿岸を巡っています。

16日は、玉野市日比にある80軒ほどの家々をまわりました。

(森本忠太夫一行 三木隆美さん)
「僕らは1月、滋賀県からまわるんですけど、やっと正月が来たなとか、春に回るとこれから田植えができるなとか、この辺に来るとお盆やなと。うちの方も毎年変わらぬようにできるだけしようかなと思っています」

毎年ほぼ同じ時期に同じ場所を巡り続ける伝統の神事。一行は8月26日まで玉野市内を巡ります。