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東京パラリンピックの“聖火”を集める「採火式」各地でスタート 全国から希望の光をつばぐ【岡山・香川】

2021.08.12

東京パラリンピックの“聖火”を集める「採火式」各地でスタート 全国から希望の光をつばぐ【岡山・香川】

8月24日に開幕する東京パラリンピックの聖火を集める「採火式」が、12日から岡山・香川で始まりました。県内各地で希望の光をつなぎます。

(カンカン)

響き渡る鉄の澄んだ音。すると約1分後…

(カンカンカン)

熱く、赤くなった鉄から火が…。そしてそれは瞬く間に大きな炎になりました。

1000年に及ぶ生産の歴史があり、日本刀の聖地と呼ばれる瀬戸内市長船町です。鉄を鍛える「古式鍛錬」の工程からパラリンピックの聖火が採られました。

「つきました!(拍手)」

(スペシャルオリンピックス金メダリスト 入江信行さん)
「すごいなと思って。うれしい気持ちです。」

(瀬戸内市 武久顕也市長)
「備前長船の刀剣の聖地で刀を作る火を使って集火式に届けるのが瀬戸内市らしさ。」

12日から全国で始まった東京パラリンピックの聖火の採火式。

岡山県では27市町村すべて、香川県では10の市と町で行われ、火はそれぞれの県で1つに集めた後、東京に届けられます。

総社市の採火式でテーマとなったのは「復興の火」と「福祉の火」です。

復興の火を採火した川田一馬さんは、西日本豪雨で被災した下原・砂古地区で自主防災組織を立ち上げました。

一方、福祉の火を採火した丸山津久志さんは、聴覚障害のある元パラ陸上選手で、全国大会での優勝経験を持っています。

(川田一馬さん)
「心の復興を全員がなし終えるまで地域に帰ったらみんなにこの話をして頑張って前を向いていこうという声掛けをしていきたい。」

(丸山津久志さん)
「僕はスポーツが趣味なので同じ障害がある者として一生懸命応援したい。」

瀬戸大橋のたもと、坂出市では市内の福祉施設や就労支援事業所など障害者支援に携わる8団体が、火打ち石を使って起こした火をランタンに灯しました。

そして、坂出市教委の山田知志教育長がたいまつで火を1ヵ所に集めました。

(採火した人は…)
「コロナ禍でオリンピックが成功に終わったので、パラリンピックも成功に終わるように。最初の火を一生懸命心を込めて点火して、大会に持っていってほしい。そういう思いでした。」

各地で採火された火は、岡山市と高松市で1つにされ、8月16日、東京へと旅立ちます。