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全滅からの復興 西日本豪雨後に植えたピオーネ初出荷 真備のブドウ農家【岡山・倉敷市】

2021.07.22

全滅からの復興 西日本豪雨後に植えたピオーネ初出荷 真備のブドウ農家【岡山・倉敷市】

倉敷市真備町のブドウ畑でピオーネが実り、収穫作業がピークを迎えています。

3年前の西日本豪雨の後に植えた木からも初めて収穫し、出荷となりました。

漆黒に色づいたピオーネ。大きな粒が弾けんばかりに実りました。

色や大きさを確認しながら摘み取っているのは、倉敷市真備町下二万でブドウ農家を営む木村恭介さんです。

畑では7月15日から収穫が始まり、最盛期を迎えています。

(木村恭介さん)
「土手の拡張工事でハウスを少し削ったり、色々あったけど、何とか収穫にこぎつけたので一安心」

3年前、祖父の代から約50年受け継いできたブドウ畑は豪雨で浸水。出荷を迎えていた約3トンのピオーネは全滅でした。

(木村恭介さん)
「この木が災害の年に植えた木で、2021年初収穫になる。十分糖度ものっておいしくなってくると思う」

木村さんは、豪雨の後、新しい木を24本植え、3年目の2021年、初めての出荷に向けて育ててきました。

(木村恭介さん)
「新しい木になって、これからやっと本格的な復興のスタートが切れたのかなと。災害で真備町という名前が全国に知れたのと当時に、ピオーネも知ってもらい、みんなにおいしく食べてもらえたら」

22日朝収穫した約100房のピオーネは、東京や大阪の市場に出荷されました。

西日本豪雨から3年、復興への歩みは、少しずつ進んでいます。